大人買いだ!
みんな、今日は待ちに待ったスコット・ウォーカーの紙ジャケ発売日だよ!
「スコット1」〜「スコット4」、「til the band comes in」。お兄さんは情報が出た去年の暮れあたりからずっと楽しみにしていたんだ!
「スコット1」〜「スコット4」、「til the band comes in」。お兄さんは情報が出た去年の暮れあたりからずっと楽しみにしていたんだ!
なので、五枚をまとめて購入。
こんな大人買いをしたのは初めてかも。
これで、先月の、インディーズから出て仙台市内に一枚も存在しなかったと思しき一枚と合わせて、スコット・ウォーカーのソロの主要作は揃いました。これでようやく輸入盤ともおさらばです。どこが一番高く買い取ってくれるのかしら。
さて、この紙ジャケシリーズ。ぶっちゃけどうなのか。
いや、そもそもスコット・ウォーカーって誰よ? という話から始めたいと思います。今回は語るよ!
彼の名が世に広く知られたのは、ウォーカー・ブラザーズというバンド。今となっては知っている人が少なくなったこのバンドですが、当時の日本ではビートルズを凌ぐ勢いで人気を博していたそうです。アイドルグループとして見られていた一面もあり、スコット・ウォーカーはイギリスの某音楽雑誌の人気投票でも男性シンガー部門の一位を獲ったみたいですね。
まあ、スコット・ウォーカーは十数歳の頃からマスコット的存在としてテレビに出ていたし、音楽的なソロ活動もしていたんですけどね。その音源が上記のインディーズアルバムというわけ。
そのウォーカー・ブラザーズを67年に解散させ、スコット・ウォーカーはソロ活動を開始します。そして、同年、フランスでは英雄となっている(でもベルギー出身)シャンソン歌手・舞台歌手のジャック・ブレルの影響を強く受けたアルバムを上梓。それなりに売れたそうですよ。「スコット1」〜「スコット3」まではジャック・ブレルの影響下にあると云っていいでしょう。
しかし、「スコット4」では初めて全曲オリジナルで固めて勝負に出るのですが、商業的には惨敗を喫し、「スコット」シリーズは終わります。で、70年にA面及びB面二曲を組曲として制作した超コンセプトアルバム「til the band comes in」を発表。その後はあまり作品を出していません。そもそも、去年の「ドリフト」も11年ぶりだったし。
以上が略歴。
次は音楽的なことについて話しましょう。
スコット・ウォーカーの最大の魅力は、デヴィッド・ボウイ、イアン・カーティス、そしてトム・ヨークに至るまで数々のフォロワーを生んだバリトン・ヴォイス。この、苦悩と不安を限界ぎりぎりまで湛えたかのような、緊迫感のある声がなければ今のミュージックシーンの半分はなかったと俺は断言するね。
声だけではなくそれを支える、荘厳なストリングス、フラメンコ調のギター、昔の映画みたいなトランペットも絶妙。これは恐らく、エンニオ・モリコーネ(名作映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のサントラを手がけた人)の影響なんだろうけど。
そして、歌詞。「何一つ動くものもなく/静まり返った世界/雨が止んだあとのようさ/僕らにはまだ虹は出てないのに」なんて泣けるじゃないですか。そこらへんの純文学が裸足で逃げ出してしまいそうな、文学的な歌詞。このあたりもデヴィッド・ボウイとかにも影響を与えているんだろうな。
つまり、声も曲も歌詞も最高なわけですよ。しかも、歌詞をじっくり味わうためには日本語訳が必須なわけで、この紙ジャケ化はとてもいいと思います。音もそこはかとなくクリア。
ただ一つ難点があるとするならば、このシリーズの解説。
解説というのは大体、「アーティストの略歴」「解説者のそのアーティストに対する思い入れ」「本作の解説」「それぞれの曲について」の四つで成り立っているんですが、このシリーズの解説は総て同じ人なんですよ。
それはつまり四つのうちの前半二つ、「アーティストの略歴」「解説者のそのアーティストに対する思い入れ」が同じなわけで、書かれていることがまったく同じなんだよね。これなら、五枚それぞれ違う人に解説してもらった方が読み手としては面白いと思うんだけど……。
日本盤を買うには理由があって、その一つが専門家の解説なんですよね。人によって書き方が違うし、それに込められている思いも違うし、そのアーティストに関する雑学も違う。そういうのを楽しみにしている人間としては、残念でなりません。ユニバ○サル、ケチケチすんなよ。
ああ、日本盤なので曲のタイトルが面白いですよ。「恋の傷あと」とか、「街の乙女」とか。ただ、「til the band comes in」を「バンドが入ってきた時」と訳すのは如何なものか。
まとまりを欠いたものになってしまいました。
五枚のうち、どれが一番かと云えば「スコット4」。次にオススメなのは超個人的な趣味により「til the band comes in」。いや、他の三作もいいですよ。大きなハズレはないはずです。とりあえず、ジョイ・ディビジョン、レディへ好きは買って損がないんじゃないでしょうか。そもそも、ジョイ・ディビジョンの声と歌詞はほぼスコット・ウォーカーだし、某音楽専門家曰くレディへの「クリープ」の円環し続けるコードはスコット・ウォーカーそっくりだそうだし。うん、確かにこりゃスコット・ウォーカーだ。苦悩っぷりも同じだね。
根が昏い人にオススメ♪
※去年、ブリヂストンのタイヤのCMで使われていた「ナーナナナナー」はウォーカー・ブラザーズですね。
こんな大人買いをしたのは初めてかも。
これで、先月の、インディーズから出て仙台市内に一枚も存在しなかったと思しき一枚と合わせて、スコット・ウォーカーのソロの主要作は揃いました。これでようやく輸入盤ともおさらばです。どこが一番高く買い取ってくれるのかしら。
さて、この紙ジャケシリーズ。ぶっちゃけどうなのか。
いや、そもそもスコット・ウォーカーって誰よ? という話から始めたいと思います。今回は語るよ!
彼の名が世に広く知られたのは、ウォーカー・ブラザーズというバンド。今となっては知っている人が少なくなったこのバンドですが、当時の日本ではビートルズを凌ぐ勢いで人気を博していたそうです。アイドルグループとして見られていた一面もあり、スコット・ウォーカーはイギリスの某音楽雑誌の人気投票でも男性シンガー部門の一位を獲ったみたいですね。
まあ、スコット・ウォーカーは十数歳の頃からマスコット的存在としてテレビに出ていたし、音楽的なソロ活動もしていたんですけどね。その音源が上記のインディーズアルバムというわけ。
そのウォーカー・ブラザーズを67年に解散させ、スコット・ウォーカーはソロ活動を開始します。そして、同年、フランスでは英雄となっている(でもベルギー出身)シャンソン歌手・舞台歌手のジャック・ブレルの影響を強く受けたアルバムを上梓。それなりに売れたそうですよ。「スコット1」〜「スコット3」まではジャック・ブレルの影響下にあると云っていいでしょう。
しかし、「スコット4」では初めて全曲オリジナルで固めて勝負に出るのですが、商業的には惨敗を喫し、「スコット」シリーズは終わります。で、70年にA面及びB面二曲を組曲として制作した超コンセプトアルバム「til the band comes in」を発表。その後はあまり作品を出していません。そもそも、去年の「ドリフト」も11年ぶりだったし。
以上が略歴。
次は音楽的なことについて話しましょう。
スコット・ウォーカーの最大の魅力は、デヴィッド・ボウイ、イアン・カーティス、そしてトム・ヨークに至るまで数々のフォロワーを生んだバリトン・ヴォイス。この、苦悩と不安を限界ぎりぎりまで湛えたかのような、緊迫感のある声がなければ今のミュージックシーンの半分はなかったと俺は断言するね。
声だけではなくそれを支える、荘厳なストリングス、フラメンコ調のギター、昔の映画みたいなトランペットも絶妙。これは恐らく、エンニオ・モリコーネ(名作映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のサントラを手がけた人)の影響なんだろうけど。
そして、歌詞。「何一つ動くものもなく/静まり返った世界/雨が止んだあとのようさ/僕らにはまだ虹は出てないのに」なんて泣けるじゃないですか。そこらへんの純文学が裸足で逃げ出してしまいそうな、文学的な歌詞。このあたりもデヴィッド・ボウイとかにも影響を与えているんだろうな。
つまり、声も曲も歌詞も最高なわけですよ。しかも、歌詞をじっくり味わうためには日本語訳が必須なわけで、この紙ジャケ化はとてもいいと思います。音もそこはかとなくクリア。
ただ一つ難点があるとするならば、このシリーズの解説。
解説というのは大体、「アーティストの略歴」「解説者のそのアーティストに対する思い入れ」「本作の解説」「それぞれの曲について」の四つで成り立っているんですが、このシリーズの解説は総て同じ人なんですよ。
それはつまり四つのうちの前半二つ、「アーティストの略歴」「解説者のそのアーティストに対する思い入れ」が同じなわけで、書かれていることがまったく同じなんだよね。これなら、五枚それぞれ違う人に解説してもらった方が読み手としては面白いと思うんだけど……。
日本盤を買うには理由があって、その一つが専門家の解説なんですよね。人によって書き方が違うし、それに込められている思いも違うし、そのアーティストに関する雑学も違う。そういうのを楽しみにしている人間としては、残念でなりません。ユニバ○サル、ケチケチすんなよ。
ああ、日本盤なので曲のタイトルが面白いですよ。「恋の傷あと」とか、「街の乙女」とか。ただ、「til the band comes in」を「バンドが入ってきた時」と訳すのは如何なものか。
まとまりを欠いたものになってしまいました。
五枚のうち、どれが一番かと云えば「スコット4」。次にオススメなのは超個人的な趣味により「til the band comes in」。いや、他の三作もいいですよ。大きなハズレはないはずです。とりあえず、ジョイ・ディビジョン、レディへ好きは買って損がないんじゃないでしょうか。そもそも、ジョイ・ディビジョンの声と歌詞はほぼスコット・ウォーカーだし、某音楽専門家曰くレディへの「クリープ」の円環し続けるコードはスコット・ウォーカーそっくりだそうだし。うん、確かにこりゃスコット・ウォーカーだ。苦悩っぷりも同じだね。
根が昏い人にオススメ♪
※去年、ブリヂストンのタイヤのCMで使われていた「ナーナナナナー」はウォーカー・ブラザーズですね。
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